全世界を夢中にさせた名作アニメーションが異次元の実写化と遂げる映画『ヒックとドラゴン』。アニメーションシリーズではバイキングの少年ヒックと伝説のドラゴン・トゥースの友情と絆の物語を描くと同時に、トゥースの一挙一動からあふれ出るかわいらしさがファンの心を熱く掴んできた。本作でアニメーションの世界から飛び出し、実写の世界で生きるトゥースは果たしてどのように描かれることになるのか。そんなシリーズファンの心をかすめる不安を完全払拭する、実写版の進化したトゥースのかわいさを保証する特別映像が到着。アニメーションシリーズ1作目から監督を務め続け、“トゥース”を知り尽くすディーン・デュボアが語る言葉と、VFXスーパーバイザーによる「ナイト・フューリーが最後には大好きになる」と愛情いっぱいに語る言葉に激しい共感を覚える、トゥースの魅力がはち切れんばかりに詰まった映像が公開を待つファンに届けられた。

解禁となった映像では、ディーン・デュボア監督らの留まることのない“トゥース”への愛が語られていく。トゥースが主人公ヒック(メイソン・テムズ)と出会うシーンから始まり、尾翼の片方を失い仲間のもとに戻れなくなっていたトゥースと少しずつ距離を縮めていく、選りすぐりの愛らしさが詰まった場面が映像のなかで惜しみなく繋がれていく。
■『ヒックとドラゴン』特別映像/トゥース、実写の世界へ
デュボア監督は「トゥースに関しては力強くエレガントな存在にしたかった」と、シリーズの原作者であるクレシッダ・コーウェルが生み出したドラゴンへ抱いたイマジネーションを語るとともに、「それでいて、キュートでもある」と絶対不可欠な要素を力説。その言葉を裏付けるように、映像にはヒックの前に“おすわり”して顔をかしげてみせるトゥースの愛らしい姿が映し出される。

作中でトゥースが見せる動きについてVFXスーパーバイザーのクリスチャン・マンツは「サンショウウオを参考にしたが、動きをみると黒ヒョウに近い」と動物学的な視点を語るとともに、「猫の動画をたくさん見たよ。自分の飼い犬も参考になった」と愛情いっぱいに微笑みながら熱を込めて語る。映像に収められたトゥースの、地面の光を追いかける姿や鞍を嫌がって逃げ回る姿、草花をかぎすぎてくしゃみする姿、撫でられることをもっと求めてのしかかる姿から、彼の言葉は多くの人の共感を得ることに違いない。実写の世界でその愛らしさを振りまきながら、トゥースがヒックと深めていく絆は、彼らの未来をどのように変えていくのか。リアリティ溢れる映像と圧倒的な没入感で描く大冒険の幕開けが待ちきれない。

トゥースを完全実写化の世界に呼び込むにあたって、マンツのみならずデュボア監督も映画製作のあらゆる部門がドラゴンに実在感を持たせるという目標をもって取り組んだことを明かしており、その秘訣にデュボア監督は「馴染みのある動物たちの仕草や動きをドラゴンにさせること」と挙げ、「猫、犬、 馬などの動物たちから着想を得て、空想上の生き物であるにもかかわらず、実在していると感じるドラゴンを作り出した」と、実写化の成功を左右するドラゴンたちに息を吹き込む過程を語った。その貫かれた信念はデュボア監督が例に挙げた世界中の人々をワクワクの虜にした作品の名からも垣間見ることができ、「観客が 『ジュラシック・パーク』の恐竜の存在を違和感なく受け入れたように、ドラゴンが本当にいると信じてもらえるようにすることを目指した」と語った言葉の真実味を、観客たちはスクリーンいっぱいの大迫力で飛び交うドラゴンたちから見出すことになるだろう。
9月5日(金) 全国公開