放浪の画家ピロスマニ

幼くして両親を亡くしたピロスマニは、店の看板や壁に飾る絵を描きながら、放浪の日々を送るようになる。庶民は画家のそんな姿に一目置いていたが、酒場で見初めた踊り子マルガリータへの報われない愛は、画家を孤独な生活へと追い込んでいく。そして、第一次世界大戦、そしてロシア革命前夜のチフリスを、一杯の酒を得るために、画材をかかえ居酒屋を渡り歩く。ある日、作品がこの地を訪れた芸術家の眼にとまり、中央の画壇に注目されるようになる。

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